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1/100人のマネージングリーダーになる The Excellent Managerコラム

2020.3.25

マネージャーの責任の取り方

いきなり大袈裟なテーマですが、日頃あまり語られることが少ないのでは?と思うことと、とても大事なことなので、今回は「マネージャーの責任の取り方」ということについて考えてみます。

心構えとして
今更ながらですが、マネージャーは責任のある立場です。
また、リーダーの定義は様々ですが、私の考えではマネージャーはチームのリーダーであるべきです。
つまり、当たり前ですが心構えとして、チームにおける全ての責任はマネージャーが引き受けます。

責任あるある
責任を取ると言えばイメージとして、「責任を取って辞めること」というイメージがありますが、私の考えでは、「辞める」というのは「逃げてる」か「試してる」という事になります。
そのようなことを考える場面では、マネージャーはまず追い込まれた状況です。誰しも「楽になりたい」と思うことは仕方ないことですが、やはり辞めても問題は解決しません。ただ「逃げる」ことが悪いと言うつもりはありません。特にメンタルに影響しそうであれば早めに決断することはむしろ良いことだと思います。一方、「試してる」はいただけません。どういうことかと言いますと「私が辞めても大丈夫ですか?」というメッセージをチラつかせるコミュニケーションをする人です。こちらに関しては、私は正直1ミリも尊敬できません。

責任を取る場面
マネージャー使命はチームに関するあらゆる「約束」を責任を持って引き受け、守ることです。
「約束」とは、対会社であれば、業績目標を達成するに始まり、チームメンバーに成長に導く、次のリーダーを育成する、法律や社内のルールいわゆるコンプライアンスを遵守する、理念やVISIONの浸透させる等々があります。
チームに対してであれば、働きやすい職場環境を整備、メンバーのキャリア、仕事上約束したこと、等々があるでしょう。
つまり責任を取る場面は、大小に関わらず「約束を果たせなかった時」ということになります。
さて、「責任をとること」イコール「自ら辞めること」であるなら、私の質問は、一生の中でいったい何回辞めればいいのでしょう?であり、大小に違いをつけるのですか?つけないのであれば線引きはどこでするのでしょう?ということになります。答えられないと思います。

状況を打開することこそ
人それぞれ「考え方」や「美学」は違いますが、私の考えは、マネージャーの責任の取り方は、「自ら辞めること」では決してなく、責任を持って「状況を打開すること」です。
マネージャーもいづれはチームを離れることになります。それは異動であるか、降格であるか、退職であるか、それは分かりませんが、いづれにしてもそのチームのマネージャーではなくなるわけです。であるならば、最後のその日その時が来るまでは「黙々と状況を打開すること」に徹していく姿勢を持つべきです。処遇は会社に任せればいいのです。マネージャーは常にベストを尽くすこと。地味かもしれませんが私はそんなマネージャーこそが「かっこいい」と思います。

「責任を取る」=「辞めること」がダメな理由
大きく2つあります。
ひとつは、チームのリーダーであるマネージャーの責任の取り方が「辞めること」になっていては、チームに「挑戦するカルチャー」が決して根付かないことです。結構大きな問題です。先の読めない時代において「挑戦と修正の繰り返し」はビジネスで成功するため、メンバーの成長には欠かすことができない行動です。その芽を絶ってしまう考え方が良いわけがありません。
ふたつめは、メンバーから信頼されないことです。どういうことかと言いますと、マネージャーの責任の取り方が「辞めること」になっているから、そのマネージャーは「できるだけ責任を回避したい」という心理が無意識に働き、「自分のせいではない」に向かって必死で妙なロジックを思いつき、不自然な責任回避の動きをすることになっていることが多いということです。
メンバーも含め周りは敢えて何も言いませんがよく見ています。一度でもそれを感じたら「こいつは人としてダメだ」と脳に刻まれます。今後のチームビルディングに大きく影響を与えることになります。

最後にもう一度、マネージャーの責任の取り方は、責任を取って辞めることでは決して無く、責任を持って状況を改善することです。追い込まれることは度々ありますが、なんとかなりますから、決して怯まぬよう頑張っていきましょう!

エクセレントマネジメントワークス 原田 貴之