今回は「想定外は避けましょう」という話をしたいと思います。
仕事をしていれば問題というものは日々当たり前のように起きてきます。
マネージャーとしてひとつひとつに対処される訳ですが、時々、想定していなかったことも起きてくるため、その時はかなり苦労されているかと思います。
正直な心情
マネージャーに限らず、トラブルや問題は「できるだけ避けたい」と思う気持ちは当然だと思います。トラブルや問題は、原因は様々ですが必ず社内外を問わず関係する誰かに迷惑をかけてしまっているからです。如何に日頃からそういったことに向き合い鍛えられているマネージャーでもやはり正直言えば「気分はトーンダウン」しますよね。よく、トラブルが起きても「なんともない」という人がいますが、トラブルシューティングを生業にしている人を除けば、私は「強がりなんだろうけど、自分を奮い立たせているのだろう」と思っています。
常に想定内にする
「想定外」をできるだけ起こさないようにするには、単純ですが「想定を広げておく」しかありません。物事を進めるにあたり、できる限り予見しておくということですが、「全てに対処する方法まで構築してから事に当たべき」と言うわけではありません。全ての対応準備をしておくことは確かに理想ですが、リソースや予算、何より実行スピードを考えると「現実的には難しい」というより「すべきではない」ですよね。
想定外が起きるという想定をする
では、どこまで想定しておくべきで、どこまで対処の準備をすべきか?につてですが、
私の考えは、想定はできるだけ広く、対処の準備は「致命傷になりうること」に留めておき、やはり「実行に移すことを優先する」です。
想定を広くと言っても「どこまで?」ということもありますし、先の読めない時代なのでどこまでいっても全ては無理なわけですから、「できるだけ」で良いかと思います。大事なことは、それにプラスして、「想定外のことが起きる」という想定も追加しておくことをお勧めします。そして、前もって準備はできないが「想定外のことも全て受け入れ必ず解決する」ということを決めておけば良いとともいます。なんか言葉遊びのように聞こえるかもしれませんが、自分やチーム内でしっかり合意しておくと「意外と落ち着いて対処」できますので是非試してみて欲しいと思います。
想定外が良くない理由
このように無理にでも、「想定外を作らない」方が良い理由は一つだけです。
それは「想定外は言い訳につながる」からです。言い訳がなぜ良くないかといいますと、
ー言い訳は「反省の量」を少なくします。
ー反省の量が少ないということは「学びの量」が少なくなります。
ー学びの量が少なくなれば「成長スピード」が鈍化します。
ー成長が遅くなれば先々の取り組みの「成功確率」が下がります。
ー成功確率が下がれば業績目標を達成するために「より多くの取り組み」を行わなければならなくなります。
ーそうなるとチームはいづれ「疲弊」していきます。
というように、良いことは何もないからです。
このように、考え方ひとつで「落ち着いて物事に対応する」ことができる場合もあります。エクセレントマネジメントワークショップではこう言ったちょっとした「考え方」も紹介していきたいと思います。
エクセレントマネジメントワークス 原田 貴之