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1/100人のマネージングリーダーになる The Excellent Managerコラム

2020.3.20

素直とマネージャー

成長スピードの速いメンバーとそうでないメンバーの違いのひとつに「素直さ」ということがあります。
マネージャーにおいても同じことが言えるのですが、年齢や経験を重ねるにつれて「気恥ずかしさ」みたいなものもあり、日頃あまり考えないというか意識していないように思います。
そこで、今回は「素直とマネージャー」について考えてみます。

「素直」とは
「素直」という言葉に、悪いイメージを持っている人は少なく一般的に良いイメージであることは間違いないのですが、なぜかマネージャーという文脈では殆ど出てこないテーマです。
一般的なイメージとしては、
・人の話を幅広く偏見なく受け入れる
・自分の意見をあまり強く主張しない
・自分の考えを修正するハードルが低い
・いつもニコニコしている(感じが良い)
まだまだあるかと思いますが、こんな感じでしょうか。
意外と良いイメージばかりではなく、逆に「自分の軸がしっかりしていない人」のようにも見えます。
と、考えると「素直」とは、2つの側面(オープンな部分と流され易い部分と)があり、マネージャーという立場と絡めると、「強さ」「牽引していく」「促す」「先頭を走る」といった一般的なマネージャーのイメージから少し距離があること、なんとなく「幼さ」を連想させることから、マネージャーとして成功するための要素として重要にされていないのでしょう。
しかし、変といえば変ですよね、メンバーには素直さが「大事である」と言い、マネージャーにはイメージが弱いので特に「重視さていない」というのは。

「素直」であるということはどういうことか?
私の考えでは、「素直である」ということはマネージャーとして成功するためには「極めて重要な要素」と位置付けています。
何故なら、「伸びしろ」を広げるためには必ず必要であるにも関わらず、意識をしていないと年齢を重ねてくるに連れて中々自然体で体現しづらいことであるからです。
先ほどのイメージですが以下のように見ることができます。
・人の話を幅広く偏見なく受け入れる→何にでも興味を示し、しかも大きな心でバイアスを掛けずになんでも受け止められる自信がある人でないとできないことです。
・自分の意見をあまり強く主張しない→勝ち負けではないことがわかっている。自分を俯瞰した見方ができていて、相手の主張を受け入れることで自分の考えを相手に受け入れさせる余地を作っている。
・自分の考えを修正するハードルが低い→最も重要なところで、表面的に「コロコロ考えを変える」と見られることよりも、自分の明確なゴールに近づくためには「常に進化する」ことを優先している。そのことこそが「本質的にブレていない」ということが分かっている。
・いつもニコニコしている(感じが良い)→深掘りの必要はないとことですが、余裕があるということです。
「素直な人」は、総じて、目的のためには「手段に拘らず」「自分に自信があり」「完全に自立している人」ということです。
ひとつだけ補足しておきたいのは、上述の「素直」とは、周りから「素直な人」というように言われるだけの人というよりは、自分で「素直に生きよう!」と考え体現できている人を指しています。つまり、素直であり続けられるということは「本当に強い人」であるということです。

子供であれ、若いメンバーであれ、ベテラン・シニアメンバーであれ、マネージャーであれ、経営者であれ、「素直な人」は周りから慕われます。このことはとても大きなことです。
私も仕事柄、経営者の方々と接する機会に恵まれていますが、いつも思うことは、会社規模の大小に関わらず、みなさん「謙虚」であり「素直」な方ばかりで驚かされます。

どんなに優秀なビジネスパーソンでも、ひとりでは大したことはできないのですから。

エクセレントマネージメントワークス 原田 貴之