何も痩せ我慢の話ではありません。
マネージャーに限らずですが、仕事をしていればあらゆる種類のいわゆる逆風というやつが吹いてきます。ビジネスで言えば、対人関係であったり、顧客との関係だったり、思うようにいかない業績等々が入り混じり、それがいつしか大きな風となり、会社や周囲からの評価という形で吹いてくるというものです。
こういったことは、意識的に捉えると決めていなければ、自己防衛本能が働き必然的に自分を守ろうとします。これを「楽しもう」と言うからには、相当イタい人になるか、或いは納得感のあるロジックが必要ですね。では、イタい人でない前提で考えてみます。
損得で決めて良い
通常、もの事を「損得で判断」すると「それってどうなの?」となりがちですが、それは自分が得することで他の誰かが損をする場合のことであって、自分の中で完結する今回のようなケースは、誰にも迷惑は掛けませんので「損得全面出し」で良いと思います。
逆風の捉え方
逆風というやつは、程度や頻度の差こそあれ否が応でも100%全員に起こり得ます。
その前提で考えると、選択肢としては大きく2択です。
1、立ち止まり、屈んで、吹き止むのを待つ
マネージャーとしては「どうしたものか?」と思いますが案外多いように思います。
この場合の予測される流れとしては、
→やばい!逆風に気づく
→逃げたい!「どうしよう」と思いつつも思考停止
→祈る!「時間が解決しれくれないかなー」「自分は運が悪い」「そもそも自分のせいではない!」
→事態がさらに悪化
→予想通りのズタボロ
→心折れる、何故そうなったのか?ばかり考え後悔する
2、「振り返れば追い風になるわ」と、取り敢えず笑っとく
この場合はどうなるかと考えると、
→やばい!逆風に気づく
→でも折角の機会だから「練習しとこ!」 ※1/100人の突き抜けたマネージャーになるための練習機会、経験値の蓄積機会と捉える
→頑張るもズタボロになる
→でもやめない(勿体無いから。抗い続けてみるとどうなるのかを知っておきたい)
→それなりになんとかなる(ならないこともある)
→結果はどうあれ、ビジネスパーソンとして底が一段深くなってる(抽象的な表現ですが少なくともストレス耐性は上がります。結構大事な要素です。)
明らかな違いは、思考停止になるのか、練習機会と捉えることで思考停止を防ぎ、最後は「何かを得られるだろう」と楽観的に取り組むことができるか、全ては成長のプロセスと捉えられるか、です。逆風はどうせ避けて通れませんから、「何かしらの能力を上げる足しに使おう」としてしまう方が「お得」ですよね。
私自身は、逆風に限らずですが、窮地に追い込まれた時は「勝手にその時の相手や現象を大きく捉えるのではなく」自分らしく素の自分で勝負することに徹するを常に忘れないようにしています。
エクセレントマネジメントワークス 原田 貴之