一般的にマネージャーが受講するリーダーシップやスキル系のトレーニングは、個人ではなく会社を介して参加されることが殆どです。個人で受講するケースが少ない理由としては「高額だから」ということと、マネージャー自身の経験上「実践で中々上手くいかない」という印象が強いからだと思います。
受講後あるある
私もかつてはそうだったのですが、マネージャーの多くは、
ー良いトレーニングだったし知識は得られた
ー直ぐに実践しなければ意味がないということも理解できる
ーしかし、自分が今抱えている問題や課題にどう適応すべきか正直わからない
ということであり、それでも「やってみなければ」ということで「やっては見るものの」上手くいかず、日々の忙しさも相まって気が付いたらやめている。という繰り返しのようです。
先人やその専門家が長い時間をかけて確立し、多く成功者が支持しているスキルや理論ばかりなのですが。。。
何故実践でうまくいかないのか?
私の考えでは、
ー知り得たスキルを点で導入している。
ー教科書通りに実践導入している。
ー実践でそのスキルを導入するだけの基本的な能力が備わっていない。
に問題があると考えています。
実践で効果を得るには
ピープルマネジメントは総合格闘技と考えると、数多く技を身につけるためには、様々な知識と共に基礎的な体力や筋力も必要で、身体を思い通りに動かす練習も大事になります。さらに試合で効果を出すにはどのタイミングでどんな技を使うかという判断も重要です。マネジメントで云えば、トレーニングを受けた直後は知識(それも一部)が身についただけで、筋力もこれまで通りなので、実践で効果を出すにはもっと基本的な能力のレベルを上げなければ上手くいきません。
D2Cに拘る理由
その能力を身につける(習慣化)には、先ず自らがなんとかしたいという強い思い(モチベーション)が必要です。会社に言われて参加しても、上手くいかないことは当たり前だと思います。
D2Cに拘るのは、そういった理由からで、ただ漠然と思っているレベルではなくて、決して安くない参加料を「身銭を切って支払い」、しかも「貴重な休日を丸1日使ってでも」チームを良くしたいと思いの強さがないと、とてもじゃないけどラッキーの連続を除き持続的な成果には結びつけられないと確信しているからです。
カスタマイズされた練習方法の開発
また、セッションで少人数に拘るのは、マネージャーそれぞれの抱えている問題や課題は様々で、身につけなければならないスキルは同じでも、その練習方法は生活スタイルによってカスタマイズされたものでないと続かない(習慣化まで辿りつけない)からで、十分な時間を掛けてその人に合った練習方法を開発する必要があるからです。
希少性の価値
どのような業種であれ、どのようなチームサイズであっても、そのチームを良くして成果を上げ続けることができれば、マネージャーとしての希少性が格段に増し、キャリアの幅も大きく広がります。そんな優れたピープルマネージャーはどんな会社でも欲しい人材ですし、先々AIが全盛になったとしても心理的安全性は担保し続けられるため、長きに渡って充実した人生を楽しむことが可能になります。
エクセレントマネジメントワークス 原田 貴之