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1/100人のマネージングリーダーになる The Excellent Managerコラム

2020.3.4

「成功体験」捨てること、捨てないこと

ビジネスに於いて、よく「成功体験を捨てろ」と云われています。
変化の早い時代において次の成功を得るための方法は同じシチュエーションであっとしても過去とは異なっている可能性が高いためです。その解にたどり着くには様々な選択肢を慎重に検討あるいは実際に動きつつ微調整を繰り返しながら見つけていく必要があるため、過去の成功体験に固執することは結果として思考の選択肢を狭めることとなり、次の成功にたどり着く確率を下げてしまうという理屈です。

微かな違和感
確かにその通りだと思うのですが、私は何故か少し違和感を感じます。
過去の成功体験を捨てたら極端なことを言えば失敗体験だけ残ってしまいます。失敗からの学びは最も貴重な資産ではあるのですが、それだけだと「なんか暗い経験だけの人」になるように思えるからです。

成功体験には学びは無いのか?
私は「ある」と思っています。
それは、戦略や戦術そのものではなくて、成功に至るまでの過程です。戦略の立て方(考え方)に始まり、チームで取り組んだのであればメンバーの巻き込みついての試行錯誤、実行の中で味わった苦労や諦めかけた時の気持ちの中で思考したこと、最終的に僅かなチャンスを掴み成功に導けた時の感情などです。これは今も今後も活かせることになります。
そのことが、成功体験にも学びがあり、捨ててはならないことがあると考える理由です。

言葉というものは要約されているが故に、切れ味が鋭ければ鋭いほど心に刺さり易いのですが、微かでも違和感を感じたら自分なりに紐解いて理解を深めていきながら、自分考えのひとつとして身につけておくことが大事だと思います。

エクセレントマネジメントワークス 原田 貴之