管理職向けワークショップ・セミナー 東京

1/100人のマネージングリーダーになる The Excellent Managerコラム

2020.3.3

マネジメントスタイルに良し悪しはあるのか?

マネージャーにはその人なりのこだわりというか「このようなチームにしたい」とか「このようにあるべきだ」といった理想があります。また、そうなるために特別意識している訳ではないかも知れませんが結果として自分なりのスタイルらしきものがあると思います。あるいは新たにマネージャーに着任した場合「どういう感じで行けば良いのか?」に迷われている方もいると思います。
ということで今回はマネージメントスタイルについて考えてみたいと思います。

牽引型?支援型?
おさらいの意味も含めてですが、そもそもマネージメントにどんなスタイルがあるのか?ということですが私は大きく分けて2つかなと思っています。
ひとつは、メンバーをぐいぐい引っ張っていくタイプ、仮に「牽引型」とします。
もうひとつは、メンバーを後押ししながら進めていくタイプ、仮に「支援型」とします。
一応イメージの音合わせをしておきますと、
牽引型の特徴
ーマッチョ(精神的に)
ーコマンド&コントロール
ー面倒見が良い

支援型の特徴
ー健やか(どちらかというと)
ー自主性を重んじる
ー自分でやらない
という感じでしょうか。
人間性が同じように素晴らしいとするならばどちらも良いマネージャーだと思います。ただ、現代から未来の事を考えると有利不利はあるのではと私は考えています。

世の中の変化から
とにかく世の中の変化が早くなっています。ビジネスにおいてテクノロジーの進化によって、これまで盤石に思われていた市場が、すごく短期間にいとも簡単にディスラプト(破壊)される事例が散見されていることは周知の通りです。これは経営者だけの問題ではありません。ビジネスの一端を担っているチームという組織に於いても、環境の変化を予測し一歩早く適応し続けることが会社の将来に良い影響を与えることになります。何故なら会社はチームの集合体だからです。良し悪しは別にしてビジネス環境の変化のスピードはこの先どんどん早くなっていくでしょう。この点はマネージャーのスタイルを考えていく上で重要なポイントになります。

働き方に対する考え方も多様化
次に、その環境変化に呼応するように人が変わってきていることにも注目しなければなりません。現代は未だ世代間Gapが語られている状況です。それはそれでマネージャーとしては十分な理解と共に適応していく訳ですが、私が注目しているのはGapは急速に縮まっているのでは?ということです。特に仕事に対する考え方は若いメンバーが中堅・ベテランに近づいているのではなく、反対に中堅・ベテラン側が今の若い世代に近づいているということです。無理もないことだと思います。スマホに代表される生活におけるテクノロジーの進化浸透のスピードは早く、とにかく便利だからです。世の中の変化への適応と共に仕事に対する考え方や働き方に対する考え方が確実に多様になってきているということです。

求められるマネージャー像
ビジネス環境の変化のスピードが加速していく、つまり将来が見え難い中で適応力を強化して一歩先の手を打ち続けチームとして持続的な成果に結びつけることが求められている。
世代間を超えた、より多様化していくメンバーのエンゲージメントを高く維持しながら、新たな発想と実行を繰り返しながらチームとして進化してくことが求められている。
そう考えると、これまでのマネージャーの経験値や成功体験が比較的重視されがちな「牽引型」一本槍では辛くなってくることは明白です。目指すべきは、メンバーの思考を止めにくく、エンゲージメントを高めることで変化に適応しやすい「支援型」です。しかし、単に「支援型」が良いから明日からそうしようといっても事はそう簡単ではありません。「支援型」は、マネージャー自身のピープルマネジメント能力が伴っていないと「多様性をマネージ」することができず、ただ野放しになり、ひいてはコントロール不能でチーム崩壊するリスクも高いからです。また「支援型」は成果がドライブするまでそれなりに時間がかかりますので「短期決戦」には不向きなことにも留意しなければなりません。

最強のスタイル
私は、マッチョな「牽引型」のマネージャーが軸足を「支援型」に移しながら進化していくことが最強というイメージを持っています。マネージャーの重要な仕事のひとつに後継者を育てるということがありますが、「牽引型」に拘って自らが変わる努力をしなければ後継者はみんな「右腕」ばかりになってしまうでしょう。後継者は「リーダー」であるべきですよね。会社の将来のことも含めていろいろ考えていくと自ずと答えは出てくるはずです。

エクセレントマネジメントワークス 原田 貴之