仕事に限らず人が生活していく上でコミュニケーションは欠かせないことですがこれが中々難しい訳で。
家族や友人といった親しい間柄であっても難しいと感じることが頻繁にあるのに、仕事においては付き合う相手は様々、当然簡単では無いですよね。
ということで今回は「伝わらない」を考えてみます。
とにかく伝わらない
先ず理解しておくべきは自分が思っているより遙かに伝わっていないということです。
伝わらないことを表現した記述を本で読んだことがありますので紹介しておきます。
・こちらが言ったとしても聞いてもらえた訳ではない
・聞いて貰えたからといっても理解してもらえた訳ではない
・理解して貰えたからといっても賛成してもらえた訳ではない
・賛成してもらえたからといって腑に落ち納得して行動しようと思ってもらえた訳ではない
・行動しようと思ってもらったからといって実際に行動するとは限らない
まあ話の内容によるとは思いますが、こんなにハードルがあれば「そりゃ伝わる方が不思議だ」くらいに思っておいた方がいいですよね。
伝わらない理由とは?
何故そういったことになるのか?
自分が聞き役の時ことを思い出して考えてみます。
聞いている方は、
・そうかなあ?
・別の視点もあるんじゃ無いかなあ?
・ホントかなあ?
・結語に至る前提条件ってこれでいいのかなあ?
・まあそうは言ってもなあ
・だってなあ
といった様々な考えを思い巡らせながら聞いているようです。
そうなると、相手の話を聞くのに半分かもっとそれ以下の脳しか使って無いことになります。脳科学的に正しいかどうかは分かりませんがそう考えると「伝わらない」というのは当然ということになります。
また、そもそも言葉というのは情報がかなり要約されているので正確に伝わり難いものです。そう言った言葉の性質がベースにあって、更に相手のコンディション、経験値、話し手との関係性も相まって、と考えるとある程度「伝わらない」理由も見えてきます。
「伝わらない」もう一つの理由は、伝える側にもあります。それは「聞き手責任」にしていることが多いということです。「だってこの間言ったもん」「何回も言っていることだから」「メール出してるし」といったことですね。これは誰にでも身の覚えがあるのですは無いでしょうか。
伝わりやすくするためには?
言葉というものは性質上複雑なことを表現することに適していないと考えると、絵や写真、イラストのようなビジュアルとともに伝えると効果は格段に上がります。(皆さんも経験上分かっていることと思います)
しかし、常にビジュアルを用意することは現実的かというとそうではありません。
であれば、やれることは2つです。「言葉を磨くこと」と「伝え方に工夫をする」ことです。
当然ですが、この2つのことは「知った」からといって明日から上手になることはありません。
それ相応の練習が必要になります。その練習方法は生活の中で無理なく楽しくやれる方法でなくては続きませんよね。
皆さんならどのように練習しますか?こういった流れで考えていくと練習に意味を持たせることができますので続きやすいと思います。
あと大事なこととしてコミュニケーションの方法を適切に選ぶいうこともあります。話の内容によって、直接会う、スカイプ、電話、メール、を使い分けるということですね。「直接会う」から「メール」までどんどんノンバーバル部分は欠落していきますので相手によって考えて選択することが重要です。
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エクセレントマネジメントワークス 原田 貴之