マネジメントスキルを勉強したからといって即実践というのは、ボールを蹴ることができるからといってルールと戦略を頭に叩き込んだだけでサッカーの試合をすることと同じで中々上手くいきません。
勉強したスキル使って効果を出すためには基本となる能力を身に着けることが必要だからです。
習慣化された能力
これまでに能力として身についていること
ー日常的な作業、動作
ー言葉(会話)
ー思考(道徳、常識)
ー読み書き
他にもたくさんあると思いますが、これらは習慣化(=無意識にできている状態)された能力です。
私たちは生活の中である意味毎日練習してきたので簡単にできてしまっていますが、生まれてすぐにできてはいませんでした。さらに簡単ではない理由としてパターン以外の作業や動作は最先端のロボットでもAIを駆使しないと難しいことからも言えます。
希少性を増すということ
「能力を身につける」とは「能力を高めること」です。今は、最低限の基本的な能力は既に誰にでも身についていて、勉強や運動や趣味といったこれまで生きてきた中での追加の訓練によって、人より得意、不得意なことがあるという状態にあります。
様々な能力の中から、もの凄く突き抜けるとまでいかなくてもある程度高いレベルに突き抜けている(縦に)のか?またそれが幾つある(横に)のか?によって、その面積が決まります。大きければ大きいほどできることが多くそして高度になります。
仕事でいえば、誰でもできることから特定のいくつかの分野で能力を高め突き抜けることが、その仕事において希少な存在になっていくのですがそして抜け方が高ければ高いほど、その数が多ければ多いほど希少性は増します。
やっていて苦痛なことは続かない
誰にでも程度は別として得意なこと(突き抜けていること)はあるはずです。そもそもその能力はどうやって身に着けたのでしょうか?
恐らく以前から、好きなこと、興味を持ったこと、熱狂したこと、没頭したこと、、、といったことではないでしょうか?そしてそのことから分かるように大事なことは嫌々やっていなかったということです。極めて自然に身についたことですよね。
逆に、やってて苦痛なことはそもそも始めないし続かないことは経験上わかっています。多くの人にとって勉強がそうでしょうし、運動もお金のいただけるレベルとなると難しいことです、体を自由自在に動かすことができればスポーツ選手つまり職業にできます。
100人に一人のマネージャーになる
少しまとめますと、
・殆どの基本的な能力は誰も変わらない(多少凸凹ありますが)
・ある分野で少しだけ突き抜けることは僅かな違いかもしれないが社会では大きな違いを生み出す。
例えば「聴く」ということがあります。ビジネスパーソンなら「傾聴」が大事ということは誰でも知っています。でも他人がお金を支払うレベルかというとそうではありません。しかし「聴く」を極めればカウンセラーという職業になります。
超一流にはさすがになれないかも知れませんが、他のマネージャーより少し突き抜けた能力をいくつか身につけ勉強したマネジメントスキルを効果的に実践すれば少なくとも100人に一人のマネージャーにはなれるはずです。
楽しい、成長している感
能力を習慣化することは「誰にでもできること」ですがことによっては「誰にでもできないこと」です。
訓練のポイントは、
・楽しくないと続かない
・成長している感がないと続かない
・これができたらこうなれるという妄想がないと続かない
ということです。
エクセレントマネージャーワークショップやビジネスメンターでは、やっていて楽しめる、成長を感じやすい訓練方法を一緒に開発していくことをサポートさせていただいております。
是非お気軽にご相談頂ければと思います。
エクセレントマネジメントワークス 原田 貴之