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1/100人のマネージングリーダーになる The Excellent Managerコラム

2020.2.19

若手メンバーの「ない、ない、ない」問題

若手の中には目標なし、向上心なし、やりたいことなし、というメンバーが結構多いと聞きます。
そこで今回は「20代前半、独身、人生における目標なし、向上心なし、やりたいことなし、」という仮定した上で、どのように対応したらいいのか?について考えてみます。

自分には無理!
先ず、こういったメンバーの仕事についての考え方や心境はどういった感じなのでしょうか?
恐らく、「お金に不自由なく生きていきたいが、自分には無理に決まってる!」といったことろではないでしょうか。

問題の根は深い
では、「何故働いているのか?」と、質問をしたらどうでしょう
多くの人が「生活のため」と答えるでしょう。それはそうなのですが、
このメンバーが言う「生活のため」とは本当の意味での危機感から来るものではなさそうです。現代においてはバイト掛け持ちでも生きていくことは十分可能だからです。

「仕事を選ぶ基準は?」ではどうでしょう。これは少し分かれそうです。
・自分の時間を優先したい(趣味がある、しかしお金を稼げるレベルではない、ということは快楽を優先したい)
・心身ともにプレッシャーがあまり掛からずそれでいてお金がそこそこ稼げること
・世間体が悪くないこと、ある程度お金が稼げること
という答えが多いのではないでしょうか。

次に、「何故今の会社を選んだのか?」ではどうでしょう。
考えられることとしては、
・体裁が悪くない
・給料がまあまあ
・自分の嫌いな仕事ではなさそう(自分でもできそう)
・家から通える

総じて、「仕事に対する考え方・心境」、「働く意味」、「今の会社の選び方」から考えると、仮定のようなメンバーが「継続的にやる気がみなぎり前向きに仕事に取り組む姿」はなかなか想像し難いですよね。根は深いです。

よくよく考えたら自分ももそうだった
しかし、よく考えると私自身も似たようなものだったし皆さんも若い頃そうだった人は多いのではないでしょうか。昔より今が違う点は、世間が明らかに豊かになっているということがあります。社会人として働くこということは昔の方が世間の目は厳しかったし、定職につかない人への風当たりも強く、今ほど多様な生き方が容認されていませんでした。同じ「生活のため」に働いているというの意味も昔は「生きるため」というニュアンスがかなり多く入っていたと思います。昔は社会人になったらどこかの会社に勤めるのは当たり前と誰もが思っていたので、若い人が働くことについてあまり深く考える余地は少なく素直に仕事に専念するしかなかったと思います。そういう意味では現代を生きる若い人は多様な人生の選択肢がある中で仕事への捉え方は難しくなってきているといえます。

話は少し戻りますが、「ないないない問題」を考える場合、モチベーションを上げるきっかけのひとつに結婚と家族があります。この環境変化は間違いなく仕事への意味を変えるスイッチになります。でもそれはマネージャーとして予見できるものではありません。

気が付いたら今がある
多くのマネージャー方も若い頃そうであったとした場合、何故今のような立場になることができたのか?
なんらかのきっかけがありモチベーションが上がったり下がったりしながらもここまでこれた要因があるはずです。
考えられるパターンとしては、たまたま入った会社で仕事をするうちに面白さを感じ始め、上司や先輩に憧れなんとなくの目標らしきもの(あの人のようになりたいとか)が芽生え、それに向かって走り始めるていると会社の理念が気に入ってきて自分も少しは世の中のためになっていると紐付け始め、評価、昇給、昇格毎に嬉しさがあり、その間に後輩や部下を育てる責任感が出てきて気づいたら今がある、と言ったところでしょうか。

難しい現代だからこそマネージャーの役割は重要
社会人としてのスタート段階で選択肢が少なかった、盲目的に働くことが当たり前の時代とは違う今、若い人の育て方はより難しくなっています。だからこそ、マネージャーの存在と意味は大きいと言えますし、昔より自然に任せていては成長しない確率が高くなっているからこそ、狙って取り組まなければならないのです。

どのように取り組むべきか?
マネージャーのゴールは、「チームで成果を出すこと」です。そのために「できるだけ早くその気になってもらって自らの意思で走り始めてもらうこと」が当面の目標となります。
「若手ないないないメンバー」への取り組みの方法について
基本的なところでは、
1、自分というものを知ってもらう(信条の作成)
2、自分のゴールを知ってもらう(死生観を考える)
3、20代、30代、40代、50代でどうなっていたいか?を考え書き出してもらう
役職とかではなく、どのような存在になっていたいかとか、何ができるようになっていたいか、が良いです。
自分のゴールにつながることに注意して作成のサポートをすること。若い人は人生の先が長いのでとても重要です。「あと60年もあるから大変」ではなく、いくらでも巻き返せることを理解してもらうことです。
4、その年代毎の自分の目標を今の仕事を通じて達成するために何をすべきかを結びつける
といった流れになります。
4つの項目を効果的にサポートすることで若いメンバーが変わるきっかけを作ることができます。
最後に、マネージャーの意識としては、「それでもある程度は成長できないだろう」、「でもそれはそんなもんだ!」、「世の中そんなに甘くない」ということもわかった上で取り組むことが肝要です。

マネージャーによって状況は様々であり、取り組み方もそれによって違いがあります。
エクセレントマネージャーワークショップやビジネスメンターでは、効果的な取り組みをしていく為に、マネージャーの方々と一緒に考えるサポートをしています。
是非、お気軽にお問い合わせをいただけたらと思います。

エクセレントマネジメントワークス 原田 貴之