モチベーションとエンゲージメントの違い
よくモチベーションとかエンゲージメントという言葉を使って話しをすることがありますが確かによく似たイメージのある言葉ではあります。
少し定義っぽく違いをつけていくと考え方も整理できますので先ずそこから始めたいと思います。
モチベーションはひと言でいうと「きっかけ」です。また、きっかけということは行動を起こす「スイッチ」とも言えます。
モチベーションの特徴は一旦強いパワーで行動の源になりますが意外と燃費が悪いというか直ぐに冷めてしまうということがあります。
一方、エンゲージメントというのはひと言でいえば「颯爽と走っている状態」です。しかも自分でもその意識がありその颯爽感を「心地よく感じている状態」です。長くその状態を維持することができれば良い仕事もできますし、そのことが「個人の良い状態」とも言えます。
先ず最初にモチベーションがありそしてエンゲージメントでメンバーそれぞれが颯爽と心地よく走ってもらえていれば言うことないですよね。
マネージャーにとって何故エンゲージメントが重要か?
メンバーのエンゲージメントが高いということは、自らの意思で走っている状態なので、モチベーションをつなぎ合わせ高く維持し続けるよりマネージャーの負担も少なく、より多くのメンバーや別の課題に向き合うことが可能になります。
エンゲージメントが高く維持されている本人は、
・自ら仕事の意味付けができているので成果に結び付きやすい。
・短い時間でクオリティの高い仕事をすることを自分の気持ちよさにも繋げているので必然的に生産性も高い。
・例え上手くいかないことがあっても「挑戦から学ぶ=失敗では無い」ということがわかっているので結果、どんどん勝率が上がる。
というように個人にとってもチームにとっても良いことばかりです。
どうやってエンゲージメントを高い状態にもっていくのか?
そもそも会社やチームの理念、VISION、Missonは多くの場合「世のため人のため」を謳ってありますよね、全員がその軸に賛同しエンゲージメントを高め続けることができるに越したことはないのですがやはり現実はそう甘くはないものです。
もちろん理念に共感する人を採用することは大前提として、もうひとつプラスできればエンゲージメントは高まり始めます。
そのもうひとつとは?
難しい話ではありません。自分自身にとってプラスになることを紐付けてあげることです。
つまり自分が個人的に「将来なりたい姿」に近づくために今の仕事をやることで「この能力が身につく、上がる」という意味付けです。
辛い仕事や一見意味を見出せない仕事に思えてもそこには「何かが」必ずあります。
ざっくりいうと「自分の能力を上げることをお給料を貰いながらやっている→一石二鳥感が美味しい!」ということに「してしまう」のです。
この習慣が身につけばエンゲージメントはかなり上がります。
仕事のクオリティは必然的に上がるし、短い時間で完了するように自然に工夫がなされてきて、いろいろな面で良いサイクルが回り始めます。
結びつけるには、
各メンバーのことをよく知る必要があり、そのためには(相手に話してもらうためには)マネージャーとの間に「尊敬関係」が必要です。
またエンゲージメントを高く維持するためには「承認」もうまく使う必要があります。
そういったことを身につけるには「習慣化」になるまでの訓練が必要です。
ワークショップやビジネスメンターでは様々な状況に合わせた訓練方法を一緒に開発することを主眼においています。
是非お気軽に「問い合わせ」していただければと思います。
エクセレントマネジメントワークス 原田貴之